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2025.02.09
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RAWで撮影するのか?JPEGで撮影するのか?
RAWで撮影するのかJPEGで撮影するのか?
たまにThreads等のSNSでも話題に上がる、RAWで撮影するのかJPEGで撮影するのか?
結論からお話しますと、ルーツではRAW撮影を推奨しています。
ただ、アトリエで撮影をする際には撮影後のスライドショーをご覧いただく為に、JPEGのデータも残しています。
今回は、ちょっとマニアックなお話になりますが、写真をはじめたばかりのママ・パパフォトグラファーさん、新米フォトグラファーさんの為に、RAWとJPEG、それぞれの特徴をコラムにしましたので、ご覧いただけますと幸いです。
もくじ:
1.RAWデータの特徴
○RAWデータの特徴、メリット
・RAWとは、「生の」という意味があり、昔でいうところのネガフィルムにあたるものです。
・ホワイトバランス(ケルビン)や露光量(明るさ)をはじめ、撮影後に大幅にレタッチ、変更が可能なデータになります。
・JPEGでは白飛びや黒潰れ等が発生してしまう条件でも、RAWデータの場合はそれを回避することができる可能性があります。
・撮影時に露出やホワイトバランスに捉われすぎずに撮影できる。
※RAWデータでもセンサー性能を超えた大幅に露出オーバー、アンダーの写真は復旧できません。
・編集しても、現像ソフト上で調整をしているだけの為、撮影時の状況に戻すことができる。
○RAWデータのデメリット
・JPEGデータに比べてサイズ(容量)が大きい。1枚あたりの容量がJPEGでは10MBぐらいのものがRAWデータだと30-80MBぐらい(圧縮、非圧縮によっても異なる)
・そのままだと写真を見ることができない場合がある。調整するにはパソコン、現像ソフトが必要になる
※カメラ内現像ができる機種もありますが、緊急時を除いてあまりおすすめできるものではありません
・読み込み→現像という流れを踏まないと、通常のスマホ、パソコンで見ることのできるJPEGデータに変換ができない→時間がかかる
・大量にスピーディに現像をするには、高性能なパソコンが必要となる
・1枚あたりの容量が大きいため、遅いメディアだとバッファがいっぱいになり、連写ができない場合がある
・ブレやピンぼけに関しては救済できない
※最近は現像ソフトの性能向上である程度までは復活できるようになりましたが・・・。

現像前の読み込みが終わっただけのデータ

調整後のデータ
読み込みが終わっただけのデータは、逆光気味の写真の為、お顔の部分がちょっと暗くなっており、全体的に少しグリーン被りがあり、お顔の発色が悪く見えます。
調整後のデータは、お顔が明るくなるように調整をし、全体的にグリーン被りしていた写真をお顔の発色がよくなるようにマゼンタ方向へ調整しました。
※実際は画面に写っている以外の、他のパラメータも調整しています。
2.JPEGデータの特徴
○JPEGデータの特徴、メリット
・フイルムで言うところの「ポジフイルム」撮影後の調整があまりできない
・一般的な形式のため、そのままの状態ですぐにスマホ、パソコンで見ることができる。新聞社の撮影等、撮ってすぐ出すようなスピード感を求められる撮影、仕事に向いている。
・RAWデータよりも画像容量が小さい
・レンズ、カメラそのものの色味を活かしやすい→オールドレンズやフイルム調等、それを活かした作品を撮られている方もいらっしゃいます。
○JPEGデータのデメリット
・撮影後に調整できる範囲に限りがある(白飛び・黒潰れに弱い)
3.まとめ
RAWとJPEGの違いがわかりましたでしょうか?
撮影後にその場でお渡しをしているフォトスタジオでは、セレクトだけをして、編集の手間も省きたい為にJPEGで撮影がされたものがほとんどです。
きちんとライティングされた写真であればJPEGでも問題がありませんが、慣れていないフォトグラファーや自然光での撮影条件の場合はJPEGでは良い結果が出ないことが多いです。
ただ、どうしてもRAWデータで撮影をして編集するにはお金がかかります。
一般的な用途で、自分の作品だけであればJPEGで撮影して好きな色味にレタッチをするということも十分ありだと思います。
ただ、大切なお子さんの写真で少しでも失敗をしたくないママさん・パパさんで、ミラーレス一眼、レンズ、パソコン、メディア、現像ソフト、記憶媒体等に資金を投入できる場合は断然RAWでの撮影がおすすめです。
尚、ルーツでは瞬間のシャッタータイミングを逃したくなく、少しでも良いデータをお客様に届けしたいという思いから、RAWデータで記録して、編集後にJPEGに変換したデータをお渡しをしています。
RAWデータでも完璧ではありませんが、これからもできる限りその時のその瞬間を捉え、喜んでいただける写真を撮るべく、撮影・編集をしていきたいと思います。